真玉橋の麓では、イリヌシーサー、アガリヌシーサーという2体のシーサーが村を守っています。 沖縄では西を「いり」、東を「あがり」と言い、2匹のシーサーはそれぞれの方角をしっかり担当しています。 ちなみに、北は「にし」と言うそうで、とても混乱させられます。
アガリヌシーサーは目が青銅で出来ていて、その意味では手の込んだ、お洒落で可愛らしいシーサーです。 このシーサーは、村の中を丹念に探し廻らないと簡単に見つけることは出来ません。 このシーサーには、意思に反して連れ去られた妻を想う夫の思いが込められているという悲しい話があります。
一方、イリヌシーサーは極めて出来の良い精悍な男前のシーサーで、那覇東バイパス沿いの分かりやすいところにあります。 イリヌシーサーは、漫湖に住む森の形をした人食い怪獣(ガーナームイ)から村を護るために作られたと言われています。
このガーナームイは、ゆいれーる奥武山公園駅から東200m付近、飲食店「能登の海」の裏手にある住宅に囲まれた小さな森のことで、昔は意思を持って動き廻り、相当な悪さをしていたようです。 当時は漫湖に浮かぶひとつの島だったそうで、随分と風光明媚なところだったようです。[沖縄テレビ スーパーニュース] |