東京下町 樹木探索 | (ビヨウヤナギとナツツバキ) | [印刷用] |
今年のゴールデンウィークは、5月2日の仏滅と5月6日の友引を休めば10連休という超大型、こんなに休んで日本の経済活動は大丈夫なのだろうかと心配になってしまいます。しかしながら実際に、これだけの大型連休を満喫できる人たちは超一流企業に勤める6.3%の人達だけで、休みが1日しかない人は19.8%もいるというのが株式会社クリエイティブジャパンによる調べです。 その後、5月26日、27日の両日には三重県志摩市で先進7か国首脳会議(G7伊勢志摩サミット)が開催され、安部首相は「世界経済はリーマン・ショック前に似ている」とプレゼンしました。 国内外の景気判断については様々な意見があるものの、安部首相が、5月29日に方針を明らかにした消費税引き上げ延期ためにG7サミットを利用したのだとすれば、これはかなりの戦術の使い手であると感服します。 5月も終わりに近づくと、キンシバイ(金糸梅)やビヨウヤナギ(美容柳)の黄色い花が目立ちます。両方ともオトギリソウ科オトギリソウ属の植物で、最初は同じ花だと思ってました。 しかしながらよくよく見てみれば、蛯原友里(愛称:エビちゃん)が所属していた雑誌CanCanの専属モデルのように、まつ毛にエキステンションを施したようなおしべの長い方がビヨウヤナギです。 葉の付き方も意識しないと分かりませんが、平面的な通常の対生(葉が一つの節に2枚ずつ出る)がキンシバイ、これに対しビヨウヤナギは立体的な十字対生です。 高速7号線高架下に作られた竪川河川敷公園には、キンシバイとビヨウヤナギが自転車通路沿いに交互に並んでいて、朝日を浴びて眩(まぶ)しいくらいの輝きです。しかしながら、説明板が添えられているのビヨウヤナギのみ、これは明らかに美人に対する依怙贔屓(えこひいき)なのだろうと思います。 ところで、これらの花達は両方とも中国が原産で、バイオハザードXに出演していた中国女優「李氷氷」(リー・ビンビン)を彷彿(ほうふつ)させる禁断の美しさでありました。
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(このシリーズは、iPadで楽しめるように設計されています。喫茶店でお茶を飲みながら、ゆるりとした気分でお楽しみください。) 東京下町や沖縄を探訪する(「東京・下町自転車」)、「沖縄花だより」、「沖縄紀行・探訪記」、「真樹のなかゆくい」へも、是非訪づれてください。 |