「東京・下町自転車」(おうち麺) | 後編:袋麺対決 | |
マルちゃん正麺の大ヒット以来、袋麺の美味しさも隅に置けなくなりました。今回は、イオン プレミアムトップバリューセレクトの醤油ラーメンと東洋水産 マルちゃん正麺の醤油味を試食したいと思います。 まずはイオンの醤油ラーメン、価格は税込み60円で一般的な袋麺の▲30%の安さです。しかしながらプレミアムトップバリューセレクトを冠するこだわりは、もっちり麺をなめらか麺で挟んだ三層構造。 ところで、「三層ストレートノンフライ麺」といえば日清ラ王の特徴だった筈、丸大豆醤油や香味野菜の香りをきかせたスープについても日清ラ王袋麺の匂いがぷんぷんします。 かたやマルちゃん正麺は、一般的な袋麺と同じ85円。売りは「生麺うまいまま製法」で、これは生麺を蒸さずにそのまま乾燥させる東洋水産独自の製法特許です。このラーメン、年間3,000万食売る上げればヒットといわれる袋麺市場において、2011年の発売から1年で2億食を売り上げた爆発的ヒット商品、役所広司のCMどおり「うそだと思ったら食べてください」。 ところで、最近の静かなブームは蛤(はまぐり)ラーメン。ここまできたら、銀座にオープンしたばかりの人気ラーメン店「むぎとオリーブ」の蛤そばを凌駕(りょうが)する究極のラーメン作りに挑戦したくなりました。 |
最近流通しはじめた蛤に良く似た貝は「ホンビノスガイ」。漢字では「本美之主貝」と書きその語源は英語のビーナス(Venus)で、恐らく気品溢れる味覚の貝だと思います。この貝は北アメリカ原産の外来種、東京湾で夏から秋に発生する青潮(あおしお)にも強く、船橋沖の三番瀬(さんばんぜ)あたりに大量に生息していると云うことです。見た目も味も蛤そっくりで値段は格安となれば、さっそく「ホンビノスガイ」でチャレンジしたいと思います。 その他に用意するトッピングは「もやし」と「枝豆」と「ブロッコリー」と「半熟玉」。もやしは水から茹でるのが裏技で、グツグツとお湯が沸いたらざるにとってそのまま冷ますだけ、間違えても水で冷やしてはいけません。 さらなる心強い助っ人は冷凍野菜、もやしを茹でたお湯で解凍すれば一石二鳥、ぷりっぷりの塩味程良い美味しい枝豆とブロッコリーがあっという間に出来上がります。さらにその残り湯で卵を茹でれば一石三鳥で、まさにこれは省エネ・クッキングの見本です。 |
ホンビノスガイ/ゆで卵 |
冷凍枝豆・ブロッコリー |
本美之主貝ラーメン |
ようやく麺を茹でるところまでやってきました。先に茹でるのは「ホンビノスガイ」、水から茹でて口が開いたら、一旦、貝を取り出します。その残り湯で今度は麺を茹で上げます。 麺の茹汁をそのままスープの割り湯に使うのが最近の主流、液体濃縮スープを入れてスタンバイしていたどんぶりに、茹で上がった麺を茹汁といっしょに注ぎ込みます。最後に準備していたトッピングを手早くディスプレーすれば、磯の風味漂う「本美之主貝(ほんびのすがい)ラーメン」の完成です。 美味しそうに仕上がったラーメンは彩(いろど)り鮮やかで、見た目は間違いなく星三つ。 しかし、思いのほか添付スープの味が濃く、貝の旨(うま)みが掻(か)き消されてしまっています。しかもトッピングに添えた枝豆は、すぐに汁の底に沈んでしまい箸で摘(つま)むことが出来ません。こんなことなら本美之主貝は網焼きに、枝豆はそのままビールのつまみにすれば良かったと思います。 この散々な結末に、「むぎとオリーブ」の蛤(はまぐり)そばを凌駕(りょうが)するなどと云った魂胆(こんたん)はもっての他で、イオンとマルちゃんのラーメン対決さえ、どこか遠くに飛んで行ってしまいました。 |
前編:つけめん | 後編:袋麺(今いるところ) |
(このシリーズは、iPadで楽しめるように設計されています。喫茶店でお茶を飲みながら、ゆるりとした気分でお楽しみください。) 東京下町を探訪する他の記事(「東京・下町自転車」)や「沖縄花だより」、「紀行・探訪記」、「真樹のなかゆくい」へも、是非訪づれてください。 Author:梶原正範 Mailto:hanadayori@okinawa.zaq.jp |